オークガードたちでは物足りず、オークエリートやガルムのイクシオンではあまりに痛い目に遭い
鍛錬に適当な場所はないものかと、私は歩く そういえば前にライオンたちを倒して回ったとき、確か奥へと続く道があったな・・・ こうして私が向かったのは、レクスールヒルズから東へと進んだ先、イルヴァーナ渓谷と呼ばれる場所だ ドワーフ一族が貴重な鉱山を守っているなどと聞くこの地だが、そんなものに興味はない 重要なのは自らを鍛えることができるかどうか! ・・・その一点だけ、私はそれだけ気にすればいい!! ・・・気合いも充分、私は道と呼べるような物も全くない中を進んでいく とりあえず川沿いに、下流に向かってみるか・・・と、目の前が急に開ける なるほどこの先は滝壺か、渓谷と名の付くだけのことはある、非常に急峻な地形だ ここまで来たのは良いが、下へ降りるとなると相当な高さがある 地面に叩き付けられて落下死なんていうのは御免だ、どうしたものかな それはそうと・・・この地にはバルドスと呼ばれる古代の生物が未だ生き残っているという話も聞くが 自然がそのままの姿で存在し、そして他からの進入を拒むかのような起伏に富んだ地形を見ると 昔のままの世界が隔離されて残っている、そんな印象を受ける 目の前に広がるその景色は ・ ・ ・ 思わず、見取れるほどに、きれい ─── 痛っ!? 私が鋭敏な感覚を取り戻した頃には既に、時遅し。 背後に迫る巨体に押され、私の身体は落下を開始していた。 ざぶ、ざぶ、ざぶ ─── 滝壺の真ん中に落ちたのが幸いだったらしい 落下の衝撃は水中で軽減され、私は何とか岸へと辿り着いた あの灰色の巨体がバルドスか・・・さすがに下まで追っては来ないようだが 一撃だけ受けたダメージは相当の物だった まともにやり合っても現状の私に勝ち目はない、突き落とされたのもむしろ難を逃れたと言えるか それにしても、見上げてみれば、つい先程まで私がいた場所は遙か上 立ちはだかるのは滝と崖、戻るにしても別のルートを探さなくてはいけないだろう ここまで来てしまったんだ、こうなったらこの渓谷を探索し尽くしてやる! 包帯を巻き、勢い良く立ち上がった私・・・と、嫌と言うほど見た姿が目に止まる こんなところにもこいつらか・・・! ダーイン山でさんざん見た、オーク一族の姿だ 向こうのオークとはまた違った生態系、というか社会構造なのか 「ギャング」「ヤクザ」「鉄砲玉」などの物騒な名前を付けたオークたちが多数屯している 案の定、私の姿を見るや闘争心剥き出しだが・・・山のオークと比べても、大して強いというわけではない 一撃のダメージは重いが、動きは鈍いようだ それでもそこそこの鍛錬にはなるようだ、しばらく相手をしてみるか・・・ オーク共をいなしながら先に進んでいくと、ドワーフの姿も目に止まる 時にはその小さくも屈強な身体で、オークと激しく戦っている光景も見られた どうやらオークとは、縄張り争いをするような敵対関係にあるらしい ドワーフと言えば頑固一徹、他者との関わりを断ち、私たちのような余所者にも厳しいと聞いていたが 敵対するオークたちを私が沢山倒していると、彼等はそのことを既にどこからか把握しており その恩義ということか、私を追い出しにかかるようなことはしないと言う ・・・知らず知らずに得た信頼、初めて来たこの地で、私は少しの安堵を感じた 獰猛な犬人族であるコボルト、それにバルドスの巨体に注意しつつ、さらに川の下流と進んでいくと その先にはドワーフの集落、そして大きな湖が見えてくる ・・・と、湖面には・・・以前、あまりに痛烈な死を私に与えた相手、グリフォンの姿 でも今の私なら ・ ・ ・ 勝機は、ある 呑気なものだ、湖で優雅に水浴び中のグリフォン ─── レイクグリフォンというらしい、 どうやら水中での動きは向こうの方が一枚上手だ、ここは冷静に、あいつを水から引きずり出すのが得策だろう 一旦私も水中に入り、タウントで挑発する・・・掛かった、私はすぐさま手近な岩場に登り のこのこ上がってきたグリフォン目がけて、ウォースペイドを振り下ろす!! ぐ し ゃ り 。 ・・・あのとき出会ったグリフォンが強かったのか、それとも私が充分に力を付けているのか 今度は先に倒れたのは向こうの方だった 地へと落ちるレイクグリフォン、こちらは大したダメージはない、これなら充分にいけそうだ・・・! 自信を持った私はさらにグリフォンたちを倒していく、ちょうどいいことに棍棒の鍛錬にもなっている それにグリフォンの肉は武閃のクエストで受け取ってもらえたはず、正に一石二鳥だ 湖を泳ぎ、崖の陰に回ってみると、ストームグリフォンなる亜種も発見する こいつらは大きな翼を羽ばたかせ、その風圧でダメージと共にノックバックを与える「フラップウィングス」なるスキルも使いこなしてくるが・・・ 何より問題なのは、レイクグリフォンと違い、飛び回る高度が高すぎて手が出せない状況に陥りやすいことだ くぅ、こちらに遠距離攻撃の手段がないのをいいことに・・・卑怯な手を使うな、降りて戦えッ!! このとき私は、熱くなりすぎていたらしい。 ストームグリフォンを追って奥へ奥へ、後ろから近寄るもうひとつの影には気付いていなかった。 またあのときと同じ、背に刺さる鉤爪の感触・・・鉤爪の主の名は、 「悪魔の爪」 ── デビルクロウ。 まったく、調子に乗っていたら、五度目の死もグリフォンか・・・ ストームグリフォンとデビルクロウ、二匹分の鉤爪とフラップウィングスで 包帯がまともに負けなくなってしまったのが敗因・・・死因、だな 最期に感じたのが冷たい鉤爪の感触ではなく、風に煽られ気を失うように「死」を迎えただけ マシだったと言えるのだろうか ともあれ死体回収だ・・・ソウルバインダーへ依頼、肉体と霊体を同調させる 「死」と戦うなどと言っておきながらもう五度目、このプロセスにも、少しずつながら慣れてしまっているのが悔しい それはそうと鍛錬の結果は・・・特に棍棒と戦闘技術のスキルだ、どれほどになったのだろう 棍棒 : 50.4 戦闘技術 : 47.8 包帯 : 58.2 2次シップになったら馬鹿姉shinyを捜しに行く、そう決めていた私だが、この調子で行くと 迎える2次シップは恐らく「メディック」に ─── なんだか締まりが悪い、それに響きが私の柄じゃない・・・ ああもう、シップも見た目と同じこと、本質じゃない! 私がそれだけ熟達した証なんだから、素直に受け取れ! 誇りを持て、私!! ・・・太陽に向かってひとり吠える私、いい加減虚しくなる 早いところ、メディックだろうがなんだろうがケジメの2次シップを達成して 私が本当に吠えるべき相手を見つけだして、吠えまくってやる!!
by shiny_shiny
| 2006-01-12 00:21
| シルヴァの奮闘日記
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