「死」と戦ってやる、決意も新たに、私はさらなる鍛錬に励む
先日のランクアップクエストの際に、ギルドガイドのメイヴに言われた言葉 「ミーリム海岸に飽きてきたら、その先にあるココがオススメだよ、いい腕試しになるはずさ」 そして私が向かった先は、ダーイン山と呼ばれる鉱山 沢山の鉱石が眠るというこの山だが、現在は豚のような姿の一族、オークたちが占拠しており 中へ入る者たちを排除しようと、戦いを挑んでくるようだ 山へと向かった私もまた、さっそくオークたちの歓迎を受ける、彼等は近づく者すべてを敵とみなして 手にした武器を振り回してくる・・・が、「歩兵」「ちんぴら」などと名の付いた下っ端共は 一対一の戦いなら大した障害ではなく、こいつらは軽くいなして私は奥へと進む すると「シャーマン」「キーパー」など手応えのありそうなオークたちを見つける、どうやら奴等は なかなかの実力を持っていそうだ・・・目が合うと即、向かってきて激しい攻撃を繰り出してくる 鍛錬の相手としては申し分ないっ!! 私も手にしたポールを振り回す みるみるうちに棍棒の腕が上達していくのがわかる、そしてスキル値は30を迎え 私は晴れて若葉マークの旅人を卒業、「メイサー」というシップ名、肩書きを手に入れた しかし・・・喜んでもいられない、この高位オークたちの攻撃は熾烈すぎだ 私が負傷を回復する唯一の手段、包帯は、巻き終えるまでに時間がかかる この間に3回の攻撃を食らってしまうと、うまく巻けずに包帯の効果がキャンセルされてしまう そして奴等はなかなか器用なようで、短い間隔で的確に攻撃を命中させてくる 包帯を巻けないこともしばしば、そしてそれはそれだけのダメージが蓄積していることを意味する ・・・仕方がない、悔しいがここは撤退だ、このまま続けてもいずれは「死」を迎えてしまうだろう オークたちの追撃を振り切り、私は街へと戻る さて、あの場所は現状の私にはまだ早かったようだ、今度はどこへ行ったものか そういえばライオンを倒しに行った時に、川の向こうに大きな虎の姿が見えたな・・・よし、次はあの虎に挑戦してやる! レクスールヒルズの川沿い、ライオンたちが生息するのとは対岸に その姿を見せる大虎、フォレストブルーガ 私は一匹を誘き出して、その力を計る・・・鋭い爪による一撃一撃のダメージは大きいが やはりライオンたちと同様、次の攻撃に移るまでの動きは鈍い これなら包帯がまともに使える、ならば勝機は私にある!! 私は懐から新たな武器、ブロンズメイスを取り出す 扱いこなせるようになったら使おうと、以前に依頼して作ってもらっていた物だが どうやらやっと、その出番が巡ってきたようだ 打ち下ろしてみると・・・確かな手応え、ウッドゥンポールとは段違いの威力に私は目を見張る そして金属製だけあって耐久度もかなりのもの、非常に心強い 特にブロンズは耐久度と威力のバランスに優れているようで、今後もお世話になりそうだ どう、と地に伏せる虎、この調子なら充分に相手ができるな・・・よし! この調子で何匹もの虎を倒し続け、気が付けばスキルの上昇もなかなか、荷物もいっぱいに ・・・今度は荷物が重くて逃げられないなんてことは避けなくては、欲を出さずにそろそろ切り上げだ この大虎、肉や皮、高く売れる骨や光る牙の他に、能力の限界を引き上げるという様々な悟りの石を落とす 骨や牙を優先して拾い、皮は捨て置き、悟りの石は・・・あいにく私には縁遠い生産系のものばかりだったが 必要とするだれかに買ってもらうという選択もある、持てるだけは持って帰るとするか 街へと戻り、肉や骨、光る牙を売り払うと、なかなかの資金となった 私はさっそく、移動速度が少し低下する代わりに限界重量を上げてくれる、小さなリュックサック それにレザーパンツを同等の強度を持ち、さらに回避能力も上がるというミニスカート ・・・なぜ回避能力が上がるのかは少し謎だが 露店で売られていたこれらを購入する 磨り減ったブロンズメイスを、鍛冶修理店に持ち込むことも忘れない 悟りの石を持って帰った選択も、正しかったようだ 木工と装飾細工の石は、先日お世話になったmetelさんの弟だという、Willyという名のエルモニーの少年が買い取ってくれた 私は資金が増えて嬉しいところだが、彼もまた、探していたものが手に入ったと、とても喜んでくれていた 弟さんにではあるが、間接的に少しでも恩返しができたように思えて気持ちがいい ふたつあった料理の石は、シレーナ、いやツレー・・・? とにかく、そんなどこかで見た名前のような、それに似た名前のようなひとが 買い取り募集をしていたところに、即、突っ込ませていただいた これで当面の資金は確保、現状の私の実力から考えると、さらなる資金確保、そして鍛錬には まだあの虎たちを相手にするのが最も適しているようだ そういえば奥のほうには、もっと多くの虎たちが屯している場所もあったな・・・あのあたりならさらなる鍛錬に都合が良さそうだが 虎もまた仲間意識が強く、私ひとりでは囲まれた場合の危険が大きすぎる さて、どうしたものか と、考えあぐねていた私にかかる声、この声は・・・先日会った、たまみさんだ そしてもうひとり、「INOA」という名のコグニートの女性が「ごきげんよう」と声をかけてくる ご、ごきげんよう・・・? 突然の高尚な挨拶に驚いている中、ふたりの話は続く なんでも、たまみさんは弓使いとしての腕を磨くため、INOAさんはゴッドファーザーを目指して様々な技を磨くべく 修行の地を探していたようだ 私が虎退治に向かうことを話すと、3人でパーティを組んで行かないかという誘いがかかる ・・・3人も集まれば、虎だらけの奥地でも充分に戦い抜くことができるだろう 他人に頼りすぎないことは大事だが、友と共に戦う精神を養うことも、武の道としては重要か・・・! ふたりの申し出を快諾し、私たちは3人でパーティを組む 虎たちがひしめく危険な空間も、互いに守り合い、共に戦う仲間がいると思うと心強い 事実、3人での戦闘能力は見事なもので、私が前衛に立って虎たちの注意を引きつけているところに INOAさんが的確に設置した罠が炸裂、そしてたまみさんの弓から放たれる矢が 確実に止めを刺していく 私が心配していた、複数に囲まれた場合であっても、INOAさんの罠が広域に渡って効果を持つことや 虎たちの攻撃の手も3人に分散することで、ひとりひとりの危険はさほどのものでもなかった ・・・それにしても、これだけの虎を倒し、戦利品を拾い集めているとどうにも重い するとINOAさんは言う、「荷物持ちを入り口に置いてきたわ」 彼女に連れられ虎の住処の入り口付近へと戻ってみると、そこには「INORA」という INOAさんによく似た名前のニューターの男性、どうやら彼女の血縁者のようだ 彼に重い荷物を預け、再び虎を倒し続けること約30分、3人とも良い鍛錬になっている模様 私のスキルの伸びも順調で、棍棒そして包帯共にスキル値40にまで達した さて、荷物も再び重くなってきた、時間も遅い・・・そろそろ帰還だ と、またもINOAさんが声を上げる、「あら、言わなかったかしら? あの荷物持ちはタクシーよ」 タクシー・・・? いったい何のことかと考えていると、INORAさんが目の前で魔法詠唱を開始する すると目の前には小さなアルターが浮かび上がり・・・ 気付けば私たち4人は、ムトゥーム地下墓地へと転送されていた これが魔法の力か・・・私には全く無縁な力であるが、いざ目の当たりにしてみると 不思議なものではあるが、とても便利なようだ 持ち帰った戦利品を売り払うと、ひとり頭4000gを超える大きな稼ぎとなった 貯めておいた資金と合わせれば、新しい武器や防具、秘伝の書も買えるな・・・ ともあれ私は彼等に御礼の言葉を述べ、今日のところは英気を養うべく休息に入ることにした 「おつかれさま」 「おやすみなさい」 誰からともなく投げ掛け合う、こんな何気ない言葉 「死」が日常の狂った世界だと思っていたこのダイアロスだが このような言葉に、少し安らぎも感じられるようになってきた私だった
by shiny_shiny
| 2006-01-04 02:09
| シルヴァの奮闘日記
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