沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす

先日は村の様子だけを見て回ったWarAgeだが・・・今度はさらに、他の場所がどうなっているのか
中立の身のままに、この時代のダイアロスを見て回ることにした
護身用として先日まで使っていた装備品、それに包帯や食料等を元の時代から転送する ─── 戦いは避けたいところだが
いつ殺し合いが行われてもおかしくない戦乱の世だ、せめてもの自衛策は必要だろう
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軍属ではない私はアルターを使って軍の本陣に飛ぶということができない、このため必然的に
私の行動は、徒歩によるものとなる
─── 上等だ、自分の足で駆け巡ってこそ、世界を知るにはちょうど良い!!

そういうわけだ、私は村から外に出る ・ ・ ・ そこに広がるのはアルビーズの森だが
元の時代と比べると、倒木がそのままにされていたり、蔦が生い茂るままにされていたりと
戦争勃発以降は見捨てられた地、そのような雰囲気を受けた

さて、10年という歳月の中、変わったのは見た目だけではないようだ
この森からは元の時代と同じく、ムトゥーム墓地、ガルム回廊に繋がる道がある他に
イプス峡谷へ続くトンネルが存在している ─── 恐らく、戦争のために作られた通路だろう
とりあえずはイプス峡谷から見てみるか、私は入り組んだトンネルを進んで行き・・・

d0037370_21562627.jpgトンネルを抜けた先のイプス峡谷では、戦いというような戦いも行われていないようだ
この場にいるのは見渡す限りでは私ひとりらしい、そして彼方には一面の青空が広がる
戦乱の世でも、空だけは元の時代と変わらないようだ・・・少し安心したな
・・・待て、何か違和感がある ─── 元の時代のこの場所なら、このように空ばかりが見えるなど有り得なかった
嫌でも目に入ってくる物があったはずだが、その 「あるべきはずの物」 が、見当たらない

─── イルミナ城が、なくなっている

そんな馬鹿な・・・!! ビスクが災害を受けたとは聞いているが、あれほどの建造物が
柱の一本や、壁の破片、そんな面影すら残すことなく消失している!?
思わず走り出す私、やがてその先に見えてきた物 ─── 何だ、これは・・・?


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そこにあったのは・・・いや、 「何もなかった」 と言うべきか、やはりイルミナ城は完全になくなっていた
それだけではない、城に向かう橋や周囲の堀も含め、城を中心としたかなり広い範囲が、すり鉢状の焦土と化していた
いったいこの場所で何が起きたんだ・・・そういえば、イルミナ城に繋がれていたノアストーンの姿も見えない
これが、イーゴによるノアストーン解放の結果 ─── ビスクを襲った災害の真実ということか!?

d0037370_22342220.jpg・・・そうだ、ビスクの街はどうなってしまったんだ!? この場所がこれほどの事になっているならば
隣り合った市街地だって、ただで済んでいるはずがない!

さっそく焦土を走り、ビスク北西区画に繋がる橋の下、無人砦が組み上げられた場所まで向かってみたが
どうやらここは完全に閉鎖されてしまっているようだ、入ることのできるような隙間はない
ミーリム海岸に回り、西地区への門へも来てみたが、やはりこちらも同様だ
防衛のためなのだろう、門の前には瓦礫が積み重ねられている

それにしても・・・一部崩壊した城門が痛々しい、尚のこと、街中の様子が気になる
イプス、そしてミーリムからの道が封鎖されているとなれば、残るはレクスールヒルズからの道か
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私はミーリム海岸からエイシスケイブを抜け、タルタロッサパレスへと向かう
元の時代でこの地を支配していたイクシオンやタルタロッサの姿はない
 ─── 災害の影響か、戦乱の煽りを喰らってかは知らないが、恐らく絶滅してしまったのだろう
支配者を失ったタルタロッサパレスには、中立にある者たちのキャンプが形成されており
ここにあるアルターからはヌブールの村に戻ることができる
あとはアルビーズの森へ、そしてガルム回廊を抜け、レクスールヒルズをビスクに向かって走る・・・
レクスールヒルズの名物とも言える豪奢な石橋も、災害によって崩れ落ちてしまったらしく
急遽木造で再建されたと思われる橋の姿が、なんとも物悲しい

ともあれここを越えれば ・ ・ ・ ビスクの街は、目の前だ
中立であろうと警戒心を剥き出しに向かってくるガードたちをかわし、私は街中へと走り込んだ


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ビスク東区画、銀行 ─── のあった場所
何度か世話になったこの銀行も、この時代では瓦礫の山だ

とりあえず東区画を回ってみるが・・・何処もこのような悲惨な状況だ
ヴァンヌ酒場は壁が焼け落ち、プリズムフォレストの木々も目に見えて減っており、
先日、元の時代で訪れたマーレ伯爵の別荘も、あちこち崩れたり汚れたりと・・・そして
伯爵や双子の姉妹の姿は、どこにも見当たらない
「都に帰りたい」と言っていたアンジェの希望が叶ったのか、あるいは ─── 考えたくない

そんな中、見覚えのある名前の二人を、私は見つけた

d0037370_23472189.jpgジョディ、そしてリン ・ ・ ・ 母と娘の関係にある、ビスク人の二人だ
元の時代では、娘のリンは 「ダイアロスの歴史を調べる」 とビスクを飛び出してヌブールの村へ
私はそこで彼女に会い、母ジョディに手紙を渡してくれるよう頼まれるという出来事があった
そしてジョディから 「戻る家があること、忘れないでね」 という返事を受け取り
母への感謝の思いと共に、夢を捨てずに頑張ると言っていた彼女だったが・・・

あくまで中立でしかない私に対し、彼女たちは警戒してか口を開いてくれることはなかったが
察するに、ビスクがこのような状況になってしまったことから、リンも慌てて帰ってきたというところか
長い間離れて暮らしていた親子の、感動の再会 ─── と言えば聞こえは良いが
そのきっかけも、周囲の状況も、あまりに酷すぎる!!

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他の場所も回ってみたが・・・やはり何処も酷い物だ
ビスク中央、ビクトリアス広場に建てられた女王イルミナと三英雄の像は、どれももはや原形をとどめておらず
大神官ミストが護っていたラル・ファク教の総本山、ラスレオ大聖堂も、建物のあちこちが壊れ、橋に至っては全て崩落している
現在のビスク軍指揮官、勇将アクセルが本陣を構えるビスク港でさえも、その本陣から一歩離れればまるで廃墟の様子だ

盛者必衰とは言うが ─── 災害と戦争の爪痕はあまりにも生々しく、辛い気分に襲われてしまう
ダイアロスに流れ着いてからまだ日の浅い私だが、このビスクの街は、その短い期間の中でも私が最も長く過ごし
様々な人々に会い、そしてshinyと再会した場所でもある・・・思い入れの深い街なんだッ!!
このような事態は回避できなかったのか!? 元の時代でやれることは、本当に何もないのか?


・・・このような状況下でも、ビスク軍属の者たちは、中立である私が攻撃の意思を持たない事を知ると
「くれぐれも気を付けて」 「願わくば、よい旅を」 などと、暖かい声を掛けてくれる
狂った世界の中でも狂った時代、このWarAgeだが・・・そこに生きる者たちまでもが狂っているわけではないようだ
やはり皆、それぞれの考えの元に頑張っている、先日mikiさんに聞いたとおりなのだろう


とりあえず ・ ・ ・ ビスク側の状況は、幾分ながら知ることができたと言えるだろうか
だがこの時代での私の生き方を決めるためにはまだ、エルガディン側の状況も知っておく必要がある
この後はネオクへと向かうとするか

d0037370_0265630.jpgと、空を見上げた私の目に映ったのは ─── 浮遊する、不思議な物体

あれは・・・中心に見える結晶体は、イプス峡谷から消えていたノアストーン!
ならばその周囲にあるのはいったい・・・? そういえば3000年後の時代、FutureAgeには
魔王となったイーゴの居城、空中都市バハなる地があると聞いていたが・・・もしかしてあれが!?
なるほど、イーゴはノアストーンを解放し、その力を確実に自らの物とするべく
すぐさまこの時代で、バハ建造に乗り出しているというわけか

力を求めた結果、ビスクにあれだけの災害をもたらし、戦乱の世を引き起こしておいて
自分は高みから悠々と見下ろしているであろう、イーゴという存在

許せない ・ ・ ・ 絶対に、許せないッ!!

これまでは話の中でしか聞いていなかったイーゴの存在だったが・・・ビスクの惨状を目の当たりにして
私の胸にはいつしか、明確な怒りの炎が宿っていた
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by shiny_shiny | 2006-01-23 23:36 | シルヴァの奮闘日記


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