閑話休題 ~赦されざる者、エモネット~

shinyが 「これらはとっても貴重なものなんだよ~、ありがたーく活用してほしいな~」 などと
とても偉そうにした口調と共に、ワンダークロース、アイリーンズベル、それに数枚のチップを渡してきた
これらはどれも、ネオクラングのエモネットが課してくるクエストに必要な品か・・・いつか自分で取りに行ければと思っていたが
クロースを持つオークジャイアント、ベルを持つイクシオンの王ザブール共に、生半可な実力では太刀打ちできない強者だ
その上チップに至っては確か、採集や生産の腕がなければ集めることができない代物と聞いている
・・・仕方ない、shinyに借りを作る事になるのは癪な気もするが、受け取っておくのが正解か

「 ─── 勝手に家を飛び出して一年間も行方知れず、その科料としてはまだまだ足りないな」

精一杯の皮肉だったが、この馬鹿姉のにやついた顔を見るに ・ ・ ・ 全く堪えていないな、これは


というのが先日のこと、ああもう、とにかくさっさとクエストを終わらせてやる!
エモネットから最初に受けたのは「二つ星の依頼」 ─── エルガディン人が儀式に用いていた「竜神の涙」と呼ばれる輝石
ビスク軍侵攻の際に失われたこの石を、ひとつでも祖国に戻してやりたいという話だ
この石をビスク東区画に居る双子の少女が持っているという話を聞き、私はさっそくその場へと向かう

d0037370_1513390.jpgプリズム・フォレストの一等地、水神の名を冠されたエタトゥール滝を一望できる場所に
マーレ伯爵という名の道楽者が、別荘を建てて住んでいる
そして別荘の前には双子のエルモニーの少女 ── どうにもshinyと私の姿を重ねてしまうが ──
アンジェとプリミュラという名の、二人の姿があった
伯爵は二人を我が子のようにかわいがっており、彼女たちもまた「御主人様」である
旅好きなこの伯爵に着いて、ダイアロスまでやってきてしまったらしい
彼女たちと伯爵との関係が気になるところだが ・ ・ ・ それはどうでもいい事だ

ともあれ双子の片方、アンジェに「竜神の涙」の事を聞こうとすると・・・それより先に彼女は
「コレね、ドラキア帝国の古い金貨でね、キ・カ大陸じゃスンゴイ価値あるンだよ~!」 と
私の持っていたチップに興味津々の様子だ
なるほど、マーレ伯爵は元々は古物商だと言う話だが、この子もまた目が肥えているわけだ
チップを欲しがる彼女、その手には ・ ・ ・ 伯爵から貰ったという青い石 ─── 「竜神の涙」
交換条件という事か、これでエモネットらエルガディンの民の気持ちが救われるなら、安い物か
私はこの条件を飲み、チップ2枚の対価として「竜神の涙」を受け取った

ネオクラングへ戻ろうとする私に 「ラル・ファク、イル・ファッシィ~ナァ☆」 と、少々耳障りな程に元気な挨拶を投げ掛けてくるアンジェ、
伯爵の庇護の元で何不自由なく暮らし、「竜神の涙」に纏わる話も知らずに呑気な物だ・・・と、背を向けようとしたその時

「 ・ ・ ・ あ~あ、早く都に帰りたいなぁ ・ ・ ・ 寂しいもん」

呟きと共に、一瞬ながら暗い表情を見せた彼女 ─── 結局この子たちもまた、狂ったこの世界に巻き込まれた被害者と言えるのだろうか


とにかく目的の品は手に入ったんだ、私はエモネットの元へ向かい「竜神の涙」を渡す
これで少しでも、エルガディンの民の気持ちが救われ、ビスクの罪滅ぼしにもなるといいのだが

「ほほぅ・・・これが・・・! いいのぉ・・・この輝き、 早速ワシのコレクションに加えるとしよう

・ ・ ・ ちょっと待てッ!!
恍惚とした表情を浮かべて、コレクションだなんて・・・何を言っているんだ!?
この「竜神の涙」は竜神祭に使う大切な石じゃなかったのか!?

「お・・・おう、そうじゃ、お前さんの貧相なアイテム袋をな・・・こうチクッと縫えば、どうじゃ?
 む? お前さん、三つ星と五つ星の依頼の品、ワンダークロースとアイリーンズベルもあるのじゃな? さらにチクッと縫えば・・・
 うむ、ワシのコレクションが増えて嬉しい限りじゃわい! ・・・ほうれ、チクッと」



体よく私の疑問をかわし、荷物袋を縫いにかかるエモネット
・・・つまるところ、私はただの蒐集家だったこいつの与太話を真に受けて、エルガディンの民の気持ちが救われるならなどと深く考え込み
ビスク東にまで行き、チップ2枚を払い、「竜神の涙」を取り上げてくる役目をさせられた、と


コレクションが三つも増えたエモネットが俄然張り切り、荷物袋の新調は完璧だ ─── が

もう金輪際、こいつには関わりたくないッ・・・!!






「ほっほっほ、ワシの頼みを聞いてくれるんかね?」

[PR]
by shiny_shiny | 2006-01-21 19:20 | シルヴァの奮闘日記


<< 合従連衡、カオスエイジ 勇往邁進 >>