勇往邁進

さて・・・前回は結局、ノッカー一族に敗れてしまったわけだが
その前まで戦っていたオルヴァンたちが持っていた貨幣 ── 恐らく、喰い殺された者が持っていた物 ── は
これだけでもなかなかの量、加えて持ち帰ったオルヴァンの肉と皮を売り払うと、かなりの資金となった
特に肉は皮よりも軽い割に売値は高い・・・次回からは、金銭効率としては肉だけを持ち帰るのが良いかもしれないな
そういうわけだ、資金を確保する意味でも、もう少しネオクでオルヴァンたちを相手にしてみよう

d0037370_14182778.jpgそんな中で出会った、料理人が着るような服を身に纏ったコグニートの男性・・・そういえばshinyから聞いていたな、
料理の道を追求する厨房師らの中でも、shinyらマスター厨房師よりもさらに高位、一目置かれる存在である最高位の者
「神」の名を冠された「ゴッド厨房師」のひとりである、ジャムおじさん ── 本人は「おじさん」を否定していたが ── の姿だ
身に纏った白黒の服は、ゴッド厨房師というシップを表すステータスのようなものであるらしいが
白黒だとどうにも「神」というより「仏」なのではないかと感じてしまったのは、私だけだろうか


空腹だった私は、とりあえず彼の露店から揚げパンを購入、その場で食べる・・・ちょうどいい、この機会にと挨拶をすると
まず「揚げパンを食べてくれたこと」についてお礼を言われてしまった、さすがは料理をする者の心構えのようだ
そのまま少しの雑談を続けるうちに、私はクエストでもらったままの苺ミルクの材料があったことを思い出す
彼は露店中で忙しそうだが、相談してみると・・・なんとその場で露店を切り上げ、快く製作を引き受けてくれた
さっそく醸造樽に向かうや、流れるような手捌きで、次々と苺ミルクが作られていく
・・・そして私の手元に帰ってきたのは、約100本の苺ミルクの山
ともかくこれで、しばらくは飲み物にも困らないな、本当にありがとう、ジャム ─── おじさん。

ともあれこうして、作り立ての苺ミルクで喉の渇きを潤しつつ、2、3回とオルヴァン相手に鍛錬を続けてみたところ
生命力や持久力、攻撃回避などの戦闘において重要となる身体能力そのものは確かに伸びているようだ
得ることのできる資金も申し分ない、包帯や武器の修理費を差し引いても充分な稼ぎだ
問題はやはり・・・武器である棍棒の腕の伸び悩みか

何人かの ── このダイアロスでできた知り合いたちに話を聞くに、どうやら棍棒スキル値50を少し過ぎた程度の私には
やはりオルヴァンは多少強すぎる相手らしい
確かにそうか・・・身体能力や戦闘技術に物を言わせて勝利をもぎ取っていたというだけで
棍棒の腕を鍛えるには、集中しづらい相手だったかもしれないな

d0037370_15425019.jpgそして薦められた鍛錬相手は・・・ガルム回廊のイクシオンたち
こいつらには以前「死」に追いやられた苦い経験があるが・・・あの頃以上の身体能力、それに
状況を見極める能力も身に付いてきた私ならば、なんとかなるだろうか

さっそくガルム回廊、イクシオンたちが出没する川沿いに向かう・・・そう、前回はここで
川の水中に潜んでいたイクシオンウォーター、魔法や多彩な格闘術を駆使するあいつの存在に
気付くことがなかったから、負けてしまったんだ
今回はまず状況把握だ、水面をよく眺め ─── よし、あいつが近くにいないことを確認する
相手にするのはイクシオンリバー・・・こいつは単調な攻撃しかしてこないため、包帯使いの私にとっては
一対一なら最もやりやすいタイプの相手だ!
どうやらオルヴァンたちを相手にしてきたのも無駄ではなかったらしい、二度目の再戦となるこの相手を前に
自らの身体能力が、以前と比べて格段に伸びていることが感じられる
戦闘技術のバーサークやナイトマインドも駆使すれば、余裕を持って勝利を迎えることができそうだ
よし、これなら棍棒の鍛錬に集中できる・・・!!


── 荷物袋がイクシオンの骨や肉、鱗などで一杯になる頃まで戦いを続け・・・気が付いてみれば
オルヴァン相手にあれほど上達しないと嘆いていた棍棒の腕は、既にスキル値60間近に
やはり鍛錬に相応しい相手を選ぶことも重要だな、改めてそう感じる結果となった
この程度まで上達すれば、それこそ再びオルヴァンあたりを相手にするのが妥当なところだろうか・・・


それにしてもさすがに、鍛錬続きの生活にも疲れと飽きが出てきた、少し他の事をしてみるか
そういえば先日、モラ族長老イーノスからWarAgeへ渡るノアピース「ヤーナ・タングン」を受け取ってはいたが
実際にそれを使ってwarageに行くことはしていなかったな
ヌブールの村のアルターからWarAgeの同じ場所に転送されるらしい、とりあえずどのような世界になっているのか
村の様子だけでも、見に行ってみるとするか・・・

d0037370_1612254.jpgwarage、ヌブールの村・・・この村を見る限りでは、元の時代とあまり変化はないように思えるが
ここだけが戦闘の行われない中立地帯、一歩外に出れば、いつ殺されてもおかしくない
戦争が日常の世界が広がっているらしい

モラ族たちに話を聞くと、どうやらイーゴが封印されていたノアストーンを解放してしまい、
そして長老イーノスは世界の崩壊を防ごうと一人で行ってしまったという
スー・ミンタンの水辺 ─── 元の時代でイーノスと話をしたこの場所だったが
この時代のこの場所に彼の姿はなく・・・側近のティキィ、それにイーノスの飼っていた猫が一匹
ベッドの陰に丸まっているだけであった
長老を一人で行かせたことを悔やむティキィ、彼もまたその心の内を語ると
物質的に元の時代とは切り離されているらしいこの時代、身に付けていた物も布服だけになっている私に
元の時代に戻るためのノアピースを渡してくれた・・・が、ここでひとつの疑問が浮かび上がる

「出来ることなら、あの時の私に言ってやりたい。 今、ダイアロスでどんなことが起こっているのかを・・・」

彼は私にノアピースを渡すときにこう言ったが、彼自身はノアピースとアルターを用いて10年前の世界に戻ることはできないのだろうか
アルターは「モラ族の信頼を得た者たちが使える物」と聞いている、モラ族である彼等が使えないということは考えられない、ならば何故?
・・・そうだ、そういえばこの時代の私はどこにいるのだろう? 元の時代から約10年、完全な「死」が訪れないというならば、この時代でも生きているはず
そして私がこのような行動をとっていたことを覚えていたならば「過去の自分」である私に接触を図るだろう、しかしそれもない

─── あくまで仮定だが、このWarAgeという時代は ・ ・ ・ 私がやってきた元の時代とは繋がらない時間軸に存在するのではないか

どういった条件でこのような時代に枝分かれするのかは分からないが、そこには私たち漂着者の存在は残っていない、だからこそ
別な時間軸での過去、元の時代から私たちが介入しても、問題は起こらない
このWarAgeに残ってしまったモラ族たちが元の時代に戻ろうとすると、同一存在が二重に存在することになり、世界そのものに歪みが生じてしまう
・ ・ ・ ああ、大陸にいた頃に読んだ奇想天外な小説みたいだ、「タイムパラドックス」 というものか

自分でもあまりに吹っ飛んだ考えだとは思うが、有り得ないと笑って済ませるようなものでもない
私より先にダイアロスに来ていたshinyなら、他に何か知っている事もあるのだろうか
そのうちそのあたりの話も、いろいろ聞きだしてやらなければ・・・!!


d0037370_1616175.jpg
・・・とりあえず大体の様子は掴めた、今日は戻るか、そう思っていたところに突然
ビスク軍属のコマンダーから声をかけられ何事かと思ったが ─── 名前を確認して納得する
shinyの知人、mikiさんだ
このWarAgeの謎について考え、そしてこの時代でどのように生きていけばいいだろうかと悩む私に
彼女はこのような言葉を投げ掛けてくれた

「各々考えてる事は違えど、それに向かってみんながんばってるから
 シルヴァさんも何か一つやろうと考えるといいと思う」

考えていることは違えど、それに向かって頑張る、か
ビスク軍、エルガディン軍、中立という様々な勢力 ・ ・ ・ 平和のため、名誉のため、戦いに生きるため、そんな様々な考え
何が「正しい」のか分からないこの時代だからこそ、自分で判断し、進むべき道を定めていくしかないということか

「次会う時は戦場か街中か、敵か味方か・・・」

mikiさんの別れの言葉が胸に突き刺さるようだったが、私の中にある考えはやはりひとつ
この時代も含め、この狂った世界を ・ ・ ・ 自分の足で回り、自分の目で見て、自分の耳で聞いて

 ──  結果として、mikiさんや他の誰かと、戦うことになろうとも  ──


私がこの世界に抱いた疑問を、いつかは全て解き明かしてやる!!
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by shiny_shiny | 2006-01-21 12:48 | シルヴァの奮闘日記


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