免許皆伝

d0037370_21465891.jpg・・・前回、振り返った途端に衝撃的な光景が広がり絶句、その後に錯乱状態に陥りかけた私だったが
ともあれ「謎の変態将軍」と名乗るその半裸のパンデモスから、ドゥーリン装備の足りない部位を買い取ることができた
・・・自ら述べなくとも、見た目が充分に変態だ・・・!! 仮にも将軍という高位の人物があの様相とは、やはりこの世界は狂っているようだ

もっとも実際にドゥーリン装備なのは、胴、パンツ、腰、脚部位の4点のみだ
腕は露店で見つけたフェアリーグローブ、軽くてそこそこの強度がある他、攻撃力を増強させる効果もある
本来は時空を超えるクエスト、クエストオブエイジスの報酬のひとつらしいが、私は実力不足以前に
請け負う条件すら達成していないため、露店で手に入れられる機会があるというのはありがたい
頭、肩部位については前にも書いたとおりドゥーリンは高値、とはいえ他にちょうど良い物も見つからず
未だにレザー装備をそのまま使っている
これだけでも防御力は格段に増加している、現状はこれで充分だろう

そもそもドゥーリン4点にフェアリーグローブの購入、錆取り、包帯や予備の武器の補給などで
先日手に入れた資金はほとんどなくなっていた

私は再び、鍛錬と資金稼ぎのため、ダーイン山に篭もることにした

入り口から離れた崖の上にもオークガードの群れを確認した私は、さっそくそちらに向かい
確実に一匹一匹と、仕留めていく
装備を新調したことで受けるダメージは明らかに減っている、それに私の回避能力の上達もあってか
包帯を使う頻度もまた、確実に減っている

d0037370_2262742.jpg多めに持ってきた包帯と予備のウォースペイドだが、出番はあるのだろうか・・・?
そのような思いと共に、オークガードたちの手応えに対しても少々不満が出てきた
1本目のウォースペイドの刃こぼれが目立ってきたころにはもう、目的の秘伝の書もすんなりと見つかっており
私はそろそろ、これよりも一段上の相手に挑みたくなっていた

と、後ろから声をかけられる・・・振り向けば、厨房師装備に身を包み、奇抜な帽子と髪型の
── 確か前にmetelさんたちを介して話をしたことがあったはず ──  らいちという名前の、エルモニーの少年だ
見れば彼の手には銃、とはいえ手慣れた者が使うようなタイプではない、中級者向けの物のようだ
話を聞けば、彼は最近になって銃を扱うようになり、このダーイン山には銃の扱いの鍛錬と
そして弾丸の材料となる鉱石の採掘を兼ねて来ているらしい
己の拳の延長たる棍棒のみを使う私としては、銃という武器はいまひとつ信用できないイメージがあったが
彼がオークガードに銃弾を撃ち込む様子を見ていると、なかなかの威力を誇る武器のようだ
加えて彼は、幾らかの強化魔法、神秘魔法を体得している・・・なるほど、見かけは厨房師装備と頼りないが
ひとりでも充分に戦う力は持っているらしい

ここで彼から提案が出される、二人でパーティを組んで高位のオークに挑んでみないか、と
・・・どうやら彼は度胸も充分らしい、よし、私はその誘いに乗ってやることにした

d0037370_22361417.jpg私たちが挑んだ相手は、名前からしてあからさまに高位の者と判別できる・・・その名も
オークエリートという奴等だ
私が前衛に立ち、そしてらいちさんが後方から援護射撃と支援魔法、という態勢で臨んだが
・・・くぅ、さすがにエリートを名乗るだけある、ガードたちとは比べ物にならない攻撃の手だ
攻撃の命中率が段違いであることも挙げられるが、何よりの違いは
戦闘技術や棍棒 ── 私が得意とするこれらのスキルを、奴等もまた使ってくる点だ

攻撃の命中率を瞬間的に上昇させる戦闘技術、ナイトマインドは、直接的に
私の包帯の妨害に繋がる・・・その上、通常攻撃の中に棍棒スキルを織り交ぜられると
包帯を巻く余裕はほとんどないと言っても良い
攻撃力増強のバーサーク、相手の防御力を低下させるサムライハートなども加わると
一撃一撃のダメージはさらに深くのし掛かってくる、痛い、痛い痛い痛いッ!!
・・・それでも一匹ずつであれば、全力を出し切る短期決戦でどうにかなるようだ
d0037370_23232379.jpg私たちは群れの中から一匹だけを誘い出して戦う作戦で、慎重に戦い続ける
らいちさんの銃弾が切れ、私の包帯も切れるころには、二人ともスキルの上達、それにコツと言う物を掴んだのか
「次ッ!」 「よし、もう一匹!」 と流れるように、大分楽に奴等を仕留めることができるようになっていた

ともかく今日はこれで引き上げだ、エリートたちの実力が計れただけでも、収穫だろう
らいちさんはダーイン山で採掘をしてから街に戻るらしい、山の入り口で別れて私はビスクへと戻る
今日の稼ぎは秘伝の書を売却した分も合わせると18000gにも達した、充分な稼ぎだ
そろそろこのダイアロスで生き抜くだけの力が、この身に付いてきたと言えるのだろうか?
そろそろ馬鹿姉、shinyを捜しに行きたいところだが・・・ここまでスキルも上達してきたんだ、
2次シップに到達したらということにしよう、私の中のケジメだ
・・・包帯を巻く腕が棍棒の腕を上回り、現シップはヘルパーになってしまったが・・・むぅ

それにしてもオークエリートたちめ・・・激しい攻撃に苦しめられたことよりも
私がまだ使いこなせない高度な戦闘技術を、あいつらが易々と使いこなしてくる点が気に食わない!!
いつか同じだけの技術を身に付けたら、正々堂々、一対一の勝負でリベンジしてやる・・・っ!!



d0037370_23252475.jpgむ、とはいえ戦闘技術のスキルも充分に上がってるんだ、私は武閃のオグマの元へ向かい
戦闘技術のスキル値30以上で受けることのできるクエスト、「戦・挑・先達」を受ける
レクスールヒルズから北へ進んだガルム回廊、この地に住まい「武」を極めんとする四兄弟のひとり
戦闘の達人カプトに認められるだけの実力を見せ、その証となる武具を手に入れる、という内容だ

この達人たちには通常攻撃は全く通用しない・・・このクエストを受ける者にオグマが与える
「オグマの男気」なる暑苦しいオーラを持っての通常攻撃以外、ダメージを与える術はない
つまり武器の威力そのものは関係ない、攻撃スキルにも意味がない
私は手数を増やすため、ウォースペイドよりも振りの速いひとつ前の武器、ブロンズメイスでカプトに挑む
どうやらこの作戦は成功だったようだ、暑苦しいオーラの乗った連撃は、確実に彼の体力を削っていく

・・・やがて彼は戦うだけの力を失い、私は実力を認められワイルドマンマスクを受け取る
せっかくの品だ、さっそくこの場で着けてみるか


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・ ・ ・ ・ ・



何・・・この、ワイルドとかいう名前で済ませるレベルじゃない、不可解なデザインセンスは!
攻撃力を増加させる力を持つとかあるけど、これは着けて歩きたくない・・・ああもう、やっぱりみんな狂ってる!!

d0037370_23434631.jpgこのどうしようも気分の中ガルム回廊をふらつき、魚人族イクシオンに絡まれて
やるせない気分を叩き付けるようにウォースペイドを打ち下ろす・・・気が付けば
水の中に潜んでいたもう一匹のイクシオンが、まずい、しかもこいつは魔法使いか、ぐ・・・うぁああ

呆気なく訪れる4度目の「死」、水中に沈んでいく私の肉体・・・不覚!!
ソウルバインダーに死体回収を頼む、また気持ち悪い感覚と共に「生」を取り戻す
とりあえずクエストは達成したんだ、報告に行くとしよう・・・

オグマ「よっしゃ、来たなッ!よくぞ使命を果たしてきた! お前さんが持ち帰った装備品はな、
     特定のスキルを満たしていなければ使いこなす事ができない、特別な品」


はいはい、わかってる、見た目がどうとか言うのは精神の鍛錬が足りないだけだ
これで報告は終了、他に何か言うことでもあるわけ?

「決して壊れることはない、修理して長く大切に使うのだぞ・・・ 俺だと思ってな


私はさっそく銀行へ向かうと、マスクを金庫の奥深くへと押しやった。
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by shiny_shiny | 2006-01-08 02:04 | シルヴァの奮闘日記


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