戒驕戒躁

d0037370_15432893.jpg虎相手の鍛錬で棍棒の扱いにも磨きがかかり
さらに強力な、新たな武器を求め、私はビスク西区画を歩き回る
この区画には生産設備や銀行、商店などが集まっていることもあってか、人々の往来も激しく
生産を生業とする者たちが開く露店で、昼夜を問わず賑わいを見せている

中でも、溶鉱炉や金床が設置された鍛冶屋近辺は、水路に沿って多くの鍛冶職人たちが並び
それぞれの自慢の武具を販売している独特の光景が見られる
私はそんな中から、ひとつの変わった武器を見つけた・・・その名は「ウォースペイド」
どうやら私の棍棒の腕前でちょうどぎりぎり扱えそうな武器だが、何より目を引くのはその形状だった

・・・どう見ても、畑を耕すクワにしか見えない

だがよくよく見てみれば、長い柄の先に硬い刃が付いたこの武器は、振り回して扱う棍棒としては
なかなかの威力を発揮できそうだ
この際、見た目は仕方ないか・・・私は代金を支払い、この奇妙な武器を購入した
身に付けてみると案の定締まらない姿だが、武の道に見た目は関係ない、力と力の勝負だけだっ・・・!!

d0037370_16153667.jpg・・・こんなことを自分に言い聞かせようとしている時点で、私にはまだまだ武人としての精神修行が足りないようだ
ともあれこの新しい武器、そして鍛えたスキルを持ち、私は再びダーイン山へと赴いた
悔しくも前回は撤退を余儀なくされたこの地に、リベンジである

前回は苦戦を強いられたオークシャーマン、キーパーといった連中だが、一対一の勝負であれば
現在の私の回避能力ならば充分に包帯を巻く余裕があるようだ
その結果は、余裕を持っての勝利・・・自分の成長を確かなものと実感できる、嬉しい結果だ
ウォースペイドの威力も予想以上、見た目はともかく優秀な武器らしい

この調子ならさらに奥へ進んでも問題なさそうだ、私はウォースペイドをしっかりと構え
細くうねった坑道を奥へ奥へと進んでいく
d0037370_1616695.jpg・・・と、急に視界が開けたかと思えば、夜の帳
坑道部分から山の外へと出てきたようだが、そこには焚き火やいくつかの小さなテント
どうやらここがオークたちの本拠地・・・というか、小さな集落らしい

坑道から出てすぐの場所には、行く手を阻むように4匹のオークガードが並んでいる
さっそく1匹が侵入者である私を見つけ襲いかかってくるが、ここまで戦ってきたシャーマンやキーパーと比べても
大した強さの違いはない、包帯を巻く余裕さえあれば・・・よし、私の勝ちだ

オーク一族に共通して言えることであるが、この一族はある程度の高い知能を持っているらしく
・・・単純に、迷い込んだ者から強奪しただけかもしれないが 倒すと大抵はいくらかの貨幣を持っている
それに加えこのオークガードは、刀剣や棍棒、盾、戦闘技術などの秘伝の書を持っている場合もあるようだ
しばらくはこいつらを相手に鍛錬、資金を集めつつ、必要な秘伝の書を探させてもらうとするか・・・

む、あの大きな影は・・・何?
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オークジャイアント!!


入り口付近にいた私からでもはっきりと見える巨体、どうやらあれはこの集落を支配する、オーク一族の頂点に立つ存在らしい
手練の武人と見受けられる者たちが数名立ち向かっていたが、やはりあれだけの巨体、その力は強力らしく、死に倒れる者も出ていた
そういえばネオクラングのエモネットとかいう人物が言っていたな、あのオークジャイアントが持っているという
ワンダークロースなる不思議な布を探しているとか
そしてそれには相応の報酬、なるほど、こいつを狙って死闘に赴く者たちが絶えないわけだ

悔しいが現状の私の力では、目の前のこの巨体を倒すことはまず不可能だろう
幸いにしてオークジャイアント、それを取り巻く魔法の使い手、エクソシストたちは、こちらが攻撃の意思を見せない限り何もしてこない
欲を出すな、無謀と勇気を履き違えるな・・・! 今はガードたち相手の鍛錬に専念だ

・・・気が付けば手元には大量の貨幣、それに大量の秘伝の書
私が必要とする秘伝の書は戦闘技術「バーサークオール」ひとつだけと少なかったが、それでも残りを売り払えばそれなりの額になるだろう
包帯の残りも少ない、これだけの成果を上げられたなら、今日はこれで充分だ


ビスクの街へと戻り、秘伝の書を売り払うと、合計で15000g近くの資金ができた
武器はまだウォースペイドを修理しながら使える、秘伝の書はまたオークガード相手の鍛錬で探せばいいだろう
よし、今の私がこの資金を最も有効活用できるのは防具の新調だな、そろそろ草臥れてきた皮鎧じゃ心許ない

自分の着こなしスキルも考慮しての下調べの結果、私が目を付けたのはドゥーリン装備と呼ばれる防具
金属製防具ながら比較的軽く、他の金属製防具によくある魔力や回避力の低下がない
魔法を使わない私に魔力は関係ないが、受けるよりも避ける戦い方を好む私には、回避力が低下しない点は大きい
兜と肩部位に関しては高値が付けられているらしいが、どうやらそれ以外の部位なら私でも買えそうだ
さっそく数点を見つけて購入し、あとは胴、それにパンツだ
この装備を落とす、オルヴァンなる竜族が生息するアルビーズの森にも来てみる・・・が、どうにも見つからない
せっかく資金はあるというのに、くっ・・・!! と、後ろから声がかかる

「使うつもりだったドゥーリンですが、結局使っていないのでお売りしましょうか」

む、それは本当!? 私は後ろを振り向き・・・



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絶 句 し た 。

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by shiny_shiny | 2006-01-07 00:08 | シルヴァの奮闘日記


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