虎穴に入らずんば虎児を得ず

「死」と戦ってやる、決意も新たに、私はさらなる鍛錬に励む

先日のランクアップクエストの際に、ギルドガイドのメイヴに言われた言葉
「ミーリム海岸に飽きてきたら、その先にあるココがオススメだよ、いい腕試しになるはずさ」
そして私が向かった先は、ダーイン山と呼ばれる鉱山
沢山の鉱石が眠るというこの山だが、現在は豚のような姿の一族、オークたちが占拠しており
中へ入る者たちを排除しようと、戦いを挑んでくるようだ

d0037370_15583797.jpg山へと向かった私もまた、さっそくオークたちの歓迎を受ける、彼等は近づく者すべてを敵とみなして
手にした武器を振り回してくる・・・が、「歩兵」「ちんぴら」などと名の付いた下っ端共は
一対一の戦いなら大した障害ではなく、こいつらは軽くいなして私は奥へと進む
すると「シャーマン」「キーパー」など手応えのありそうなオークたちを見つける、どうやら奴等は
なかなかの実力を持っていそうだ・・・目が合うと即、向かってきて激しい攻撃を繰り出してくる
鍛錬の相手としては申し分ないっ!! 私も手にしたポールを振り回す
みるみるうちに棍棒の腕が上達していくのがわかる、そしてスキル値は30を迎え
私は晴れて若葉マークの旅人を卒業、「メイサー」というシップ名、肩書きを手に入れた

しかし・・・喜んでもいられない、この高位オークたちの攻撃は熾烈すぎだ
私が負傷を回復する唯一の手段、包帯は、巻き終えるまでに時間がかかる
この間に3回の攻撃を食らってしまうと、うまく巻けずに包帯の効果がキャンセルされてしまう
そして奴等はなかなか器用なようで、短い間隔で的確に攻撃を命中させてくる
包帯を巻けないこともしばしば、そしてそれはそれだけのダメージが蓄積していることを意味する

・・・仕方がない、悔しいがここは撤退だ、このまま続けてもいずれは「死」を迎えてしまうだろう
オークたちの追撃を振り切り、私は街へと戻る


さて、あの場所は現状の私にはまだ早かったようだ、今度はどこへ行ったものか
そういえばライオンを倒しに行った時に、川の向こうに大きな虎の姿が見えたな・・・よし、次はあの虎に挑戦してやる!

d0037370_161512.jpgレクスールヒルズの川沿い、ライオンたちが生息するのとは対岸に
その姿を見せる大虎、フォレストブルーガ
私は一匹を誘き出して、その力を計る・・・鋭い爪による一撃一撃のダメージは大きいが
やはりライオンたちと同様、次の攻撃に移るまでの動きは鈍い
これなら包帯がまともに使える、ならば勝機は私にある!!

私は懐から新たな武器、ブロンズメイスを取り出す
扱いこなせるようになったら使おうと、以前に依頼して作ってもらっていた物だが
どうやらやっと、その出番が巡ってきたようだ
打ち下ろしてみると・・・確かな手応え、ウッドゥンポールとは段違いの威力に私は目を見張る
そして金属製だけあって耐久度もかなりのもの、非常に心強い
特にブロンズは耐久度と威力のバランスに優れているようで、今後もお世話になりそうだ

どう、と地に伏せる虎、この調子なら充分に相手ができるな・・・よし!
この調子で何匹もの虎を倒し続け、気が付けばスキルの上昇もなかなか、荷物もいっぱいに

・・・今度は荷物が重くて逃げられないなんてことは避けなくては、欲を出さずにそろそろ切り上げだ
この大虎、肉や皮、高く売れる骨や光る牙の他に、能力の限界を引き上げるという様々な悟りの石を落とす
骨や牙を優先して拾い、皮は捨て置き、悟りの石は・・・あいにく私には縁遠い生産系のものばかりだったが
必要とするだれかに買ってもらうという選択もある、持てるだけは持って帰るとするか


d0037370_16221367.jpg街へと戻り、肉や骨、光る牙を売り払うと、なかなかの資金となった
私はさっそく、移動速度が少し低下する代わりに限界重量を上げてくれる、小さなリュックサック
それにレザーパンツを同等の強度を持ち、さらに回避能力も上がるというミニスカート ・・・なぜ回避能力が上がるのかは少し謎だが
露店で売られていたこれらを購入する
磨り減ったブロンズメイスを、鍛冶修理店に持ち込むことも忘れない

悟りの石を持って帰った選択も、正しかったようだ
木工と装飾細工の石は、先日お世話になったmetelさんの弟だという、Willyという名のエルモニーの少年が買い取ってくれた
私は資金が増えて嬉しいところだが、彼もまた、探していたものが手に入ったと、とても喜んでくれていた
弟さんにではあるが、間接的に少しでも恩返しができたように思えて気持ちがいい
ふたつあった料理の石は、シレーナ、いやツレー・・・? とにかく、そんなどこかで見た名前のような、それに似た名前のようなひとが
買い取り募集をしていたところに、即、突っ込ませていただいた

これで当面の資金は確保、現状の私の実力から考えると、さらなる資金確保、そして鍛錬には
まだあの虎たちを相手にするのが最も適しているようだ
そういえば奥のほうには、もっと多くの虎たちが屯している場所もあったな・・・あのあたりならさらなる鍛錬に都合が良さそうだが
虎もまた仲間意識が強く、私ひとりでは囲まれた場合の危険が大きすぎる
さて、どうしたものか


d0037370_16314818.jpgと、考えあぐねていた私にかかる声、この声は・・・先日会った、たまみさんだ
そしてもうひとり、「INOA」という名のコグニートの女性が「ごきげんよう」と声をかけてくる

ご、ごきげんよう・・・? 突然の高尚な挨拶に驚いている中、ふたりの話は続く
なんでも、たまみさんは弓使いとしての腕を磨くため、INOAさんはゴッドファーザーを目指して様々な技を磨くべく
修行の地を探していたようだ
私が虎退治に向かうことを話すと、3人でパーティを組んで行かないかという誘いがかかる

・・・3人も集まれば、虎だらけの奥地でも充分に戦い抜くことができるだろう
他人に頼りすぎないことは大事だが、友と共に戦う精神を養うことも、武の道としては重要か・・・!

ふたりの申し出を快諾し、私たちは3人でパーティを組む
虎たちがひしめく危険な空間も、互いに守り合い、共に戦う仲間がいると思うと心強い
d0037370_16434055.jpg事実、3人での戦闘能力は見事なもので、私が前衛に立って虎たちの注意を引きつけているところに
INOAさんが的確に設置した罠が炸裂、そしてたまみさんの弓から放たれる矢が
確実に止めを刺していく
私が心配していた、複数に囲まれた場合であっても、INOAさんの罠が広域に渡って効果を持つことや
虎たちの攻撃の手も3人に分散することで、ひとりひとりの危険はさほどのものでもなかった

・・・それにしても、これだけの虎を倒し、戦利品を拾い集めているとどうにも重い
するとINOAさんは言う、「荷物持ちを入り口に置いてきたわ」
彼女に連れられ虎の住処の入り口付近へと戻ってみると、そこには「INORA」という
INOAさんによく似た名前のニューターの男性、どうやら彼女の血縁者のようだ

彼に重い荷物を預け、再び虎を倒し続けること約30分、3人とも良い鍛錬になっている模様
私のスキルの伸びも順調で、棍棒そして包帯共にスキル値40にまで達した

さて、荷物も再び重くなってきた、時間も遅い・・・そろそろ帰還だ
と、またもINOAさんが声を上げる、「あら、言わなかったかしら? あの荷物持ちはタクシーよ」
タクシー・・・? いったい何のことかと考えていると、INORAさんが目の前で魔法詠唱を開始する
すると目の前には小さなアルターが浮かび上がり・・・

d0037370_17103985.jpg気付けば私たち4人は、ムトゥーム地下墓地へと転送されていた
これが魔法の力か・・・私には全く無縁な力であるが、いざ目の当たりにしてみると
不思議なものではあるが、とても便利なようだ

持ち帰った戦利品を売り払うと、ひとり頭4000gを超える大きな稼ぎとなった
貯めておいた資金と合わせれば、新しい武器や防具、秘伝の書も買えるな・・・
ともあれ私は彼等に御礼の言葉を述べ、今日のところは英気を養うべく休息に入ることにした

「おつかれさま」 「おやすみなさい」

誰からともなく投げ掛け合う、こんな何気ない言葉
「死」が日常の狂った世界だと思っていたこのダイアロスだが
このような言葉に、少し安らぎも感じられるようになってきた私だった
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by shiny_shiny | 2006-01-04 02:09 | シルヴァの奮闘日記


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